代表取締役社長 村上 吉秀
株式会社富士製作所
世の中を便利にする『文明・文化』を創る会社にしていきたいと願っています
URL
https://www.fuji-bearing.com/
所在地
〈本社〉
〒530-0041
大阪市北区天神橋2-3-8 MF南森町ビル11F
TEL 06-6948-6411(代)
〈工場〉
〒518-1403
三重県伊賀市炊村3108 (大山田工業団地内)
TEL 0595-46-2211(代) FAX 0595-46-0101
創業
昭和14年
資本金
5,000万円
従業員数
94名(令和4年4月現在)
事業内容
プレスベアリング(含 切削・樹脂等)及びコンベヤパーツ(樹脂ローラ・コンベヤ関連部品等)の設計・製造・販売
経営理念
公約した品質の厳守
国際的視点での先進技術の開発と情報の提供
正直な意見交流のできる誠実な会社
工場を移転しながら進化を続け、プレスベアリング売り上げ実績No.1!
株式会社富士製作所
代表取締役社長 村上 吉秀
今年2023年で創業84年を迎えた株式会社富士製作所。代表を勤める村上吉秀氏は、全社員に品質管理検定3級以上の取得を義務付けている。『良品を担保する仕組みづくり・ものづくりを極める』がその活動スローガンだ。
同社の製品の一つであるオムニホイール。車輪の動きだけであらゆる方向に動く多方向移動ホイールであり、小さな力で大きなコンテナも楽に多方向へ移動することが叶う。空港ではコンテナなど重量のある荷物を搬入するために、オムニホイールを使用したオムニステージが役立っている。オムニステージは、床に敷き詰めその上に荷物を転がす方法だ。便利ではあるがステージは動かせないため、台車の車輪にしたいと思い付いた。
こうして、AGV(電動無人搬送車)や自走ロボットにオムニホイールを取り付けた。重荷重用から軽荷重用まで、用途に応じ4タイプから選べ、医療機器や家電、台車など身近なものにも多く使用されている。
さらに、オムニホイールを小型化且つ耐荷重の大きい車輪、FUJI NINJA WHEEL®(フジニンジャホイール)が誕生。ニンジャホイールは、軸方向に対し45度傾けた樽型ローラを車輪の外周部に配置し左右2種類の車輪にモータを取り付け、回転を制御することのできる車体を製作することで、360度全方向への平行移動が可能になった。工場や倉庫内の危険な業務の無人化ソリューションを加速させ、高齢化・人材不足の問題解決にも繋がる。
このニンジャホイールが「2020年度グッドデザイン・ベスト100」に加え、「グッドフォーカス賞[技術・伝承デザイン]中小企業庁長官賞」を受賞した。
今後は、2024年にベトナム工場を立ち上げ、国内向けのコストダウンや欧州・アジア向け販売強化を行う。それにより、世界標準規格のベアリングとコンベヤを確立させ、世界のローラ・ラボを構築していくという。ニンジャホイールやオムニホイールが様々な業種・業態(モビリティ、移動型ロボット、AGV・AMR、車椅子、医療機器、建築現場)に標準化採用され、どこにでも当たり前に付いている製品に成長することを目指している。小さな力で延々と動き続ける、持続可能エネルギーな製品を生み出したいという。
村上代表は「世の中に無いモノ・サービスを創り、それが次第に文化となり、やがて文明として人類の幸せにつながる架け橋になる様、日々チャレンジしていく事、いわゆる『文明・文化』を創る会社になりたいと願っています」と真っすぐ前を見据えた。
(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)