代表取締役 竹内 謹治
株式会社タケウチ建設
今よりももっと良いものを造るため、常に改革、改善しています
URL
https://www.takeuchi-const.co.jp/
所在地
〈本社〉
〒723-0015
広島県三原市円一町4-2-14
TEL 0848-60-1331 FAX 0848-62-6973
〈関東営業所〉
〒110-0005
東京都台東区上野5-6-10 HF上野ビルディング10F
TEL 03-5817-8303 FAX 03-5817-8304
設立
平成2年
資本金
5,000万円
従業員数
95名(グループ全体)
事業内容
TNF 工法他特許工法の施工・管理
建築施工・管理(店舗、住宅、教育施設等)
新技術・新工法の研究開発
代表挨拶
1993 年のTNF 工法の初施工以来、数多くの施工実績を積上げることにより、蓄積されてきた工法に係るノウハウは新たな工法開発の原動力となっています。BIM、ICT といった動向にみられるように建設業界を取り巻く環境は大きく変化していくことが想定されます。
時代やビジネス環境が求める新しい課題に対し、地盤改良、基礎の領域で様々な解析手法に
よるシミュレーションを行い、皆さまのお役に立てる独創的且つ革新的な新技術の提案を行うことにより、持続可能な発展をベースとする社会の実現に寄与できるものと確信しております。
独自の「TNF 工法」で業界の地位を確立
株式会社タケウチ建設
代表取締役 竹内 謹治
広島県三原市に本拠を置くタケウチ建設は、竹内謹治代表が率いる個性派の建設企業だ。「TNF工法」という独自の地盤改良工法を活用した低層の大型施設の基礎施工が強みである。ベトナムにも拠点を構え、現地スタッフなど外国人のほか、女性の登用も積極的に行っている。
得意とする工法や人材の活用方法、フラットで働きやすい人事制度など複数のユニークな特徴を持っている同社。一級建築士として建設会社で経験を積んだ竹内代表が1990年に設立し、現在では国内外を含めて100人近くの大所帯に成長した。
紆余曲折を経ながらも、売上規模は年々着実に伸びており、2022年度は53億円まで業容が拡大した。2023年度は64億円を見込むなど、さらなる高みを目指している。個性的な社風は竹内代表の価値観や考え方に由来するものが大きい。独自の工法や人材の活かし方などにその一端が表われている。
1993年、独自の工法である「TNF工法」を初めて施工。「TNF工法」とはTender(やさしい)Net(格子状)Foundation(基礎)の略。ローコストで安心・安全、環境にも優しい地盤改良工法だ。
「TNF工法」は、これまで大きな地震にあっても一度たりとも壊れたケースはないという。「今まで大きな地震が発生した場所――東日本大震災や熊本地震などでは施工した建物はどこも壊れていません。TNF工法は地震にも強いことが証明されました。生みの親としては嬉しい限りです」
現在タケウチ建設では、「TNF工法」をさらに改良した進化版の「TNF2.0」も開発、発表している。従来のTNF工法と比べ改良土の量が約15%減り、使用するセメントの量を抑えることにも成功。また、さらなる改良を続け「TNF3.0」の準備も進めている。
「当社の工法を真似る同業他社もいますが、新しい技術を開発し続ければ追いつかれることはないと考え、『今よりももっと良いものを造る』という発想で取り組んでいます。常に改革、改善していくのが当社の行動方針です」
竹内代表は、出身高校の校訓だった「質実剛健」を座右の銘としている。同時に、経営理念である「皆様のお役にたてますように」を具現化したような〝微に入り細に穿つ〞も、仕事ぶりに表れており、強い意志を持ちつつ、細やかな精神で事に当たっていることがわかる。
「社員はみんな、私から見たら子や孫のような存在」と語る竹内代表。アットホームな社風も同社の人材育成手法を見ても、その姿勢がつらぬかれていることが見て取れる。自身は、「基本的に技術屋で会社組織の管理系統には疎い」と謙遜するが、様々な能力を持った多彩な組織を作り上げている点が、技術革新の原動力になっていることは間違いないだろう。
今後、「TNF工法」を米国市場で展開することも大きな目標だ。米国は低層の建物が多く、ニーズはあると分析する。そのためにまずはベトナムを試金石にして、工法の技術や精度を高め、満を持して米国へ進出しようと考えている。次世代へバトンを渡すまで、竹内代表の挑戦は続く。
(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)