斉木 三鈴
医療法人社団 輝生会
在宅総合ケアセンター元浅草
院長・センター長
在宅総合ケアセンター元浅草
院長・センター長
「病気になっても、障害を持っても、あのセンターがあるから大丈夫」と認めてもらうことが目標です
URL
https://www.furu-clinic.jp
所在地
〒111-0041
東京都台東区元浅草1-16-17
TEL
03-5828-8031
FAX
03-5827-1538
アクセス
・都営大江戸線「新御徒町駅」A3出口より徒歩3分
・東京メトロ 銀座線 「稲荷町駅」より徒歩8分
・東京メトロ 日比谷線 「仲御徒町駅」より徒歩10分
・JR 「御徒町駅」より徒歩10分
・JR 「上野駅」より徒歩15分
診療科目
内科、神経外科、リハビリテーション科、訪問看護
設立
平成10年
診療時間
外来診療
訪問診療、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション
理念
「人間の尊厳」の保持
「主体性・自己決定権」の尊重
「地域リハビリテーション」の推進
「ノーマライゼーション」の実現
「情報」の開示
チーム医療で高齢者の生活をサポート
在宅総合ケアセンター元浅草は、「たいとう診療所」「訪問看護ステーションわっか」「居宅支援事業所」という3つの施設から構成され、台東区に生活期リハを提供している。また2017年からは「台東区地域リハ支援センター」として地域専門職を対象とした活動を開始しており、地域に根差したリハビリ拠点としての存在感を高めようとしている。
当センターの強みはチーム医療だが、もう1つの強みは「たいとう診療所」で行っている外来診療だ。かかりつけ医として患者が元気な頃から長期的に関われる体制は、リハ医療にもプラスに働いている。
普段はADLが自立しているかかりつけ患者が骨折などでADLが低下した場合、すぐに外来リハがスタートできる。歩行能力が低下し通院が大変になってきた患者に対しては、訪問リハや通所リハを導入し、さらなるADLの低下を防ぐことができる。
「私たちは普段から患者さんの病気だけでなく生活状況も気にしながら診療しているので、1人でトイレへ行かれているか、家族が困っていないかなど細かなところを確認し、生活指導やリハの提案を行っています。生活も含めて患者さんを“丸ごと”診られる体制が強みだと思います」
認知症が増加する高齢者医療において、斉木院長が専門とする神経内科が役立っている。認知症や経過の長い神経疾患の患者は、発症直後から数年にわたり外来を訪れているため、医師もセラピストも個々の病状や生活を把握している。長い付き合いにより、病状進行により変化する病状や生活に対してきめ細やかな対応が可能となる。
最近では予防医療への取り組みを開始しており、フレイルやサルコペニアの疑いがあるかかりつけ患者さんに対して2022年「栄養ケアステーション」を立ち上げ、寝たきり予防に取り組んでいる。
「日本全国どこに住んでいても回復期リハが受けられるようになったのと同様に、どこに住んでいても受けたい時に生活期リハが受けられるような体制が整備されることを願っています」
今後の斉木院長の目標は「人材の育成、存続できる施設の構築が課題」だと語る。時代のニーズに合わせて、目指す道を柔軟に変えていかなくてはならないとも考えている。
「当センターが地域に根付き存続していくためには、地域の人に寄り添い、求められているニーズをきちんと拾い上げてそれに応えていけるような施設でいる必要があります。地域との関わり方は時代と共に変化しますので、乗り遅れることなく、今取り組んでいる事業を継続しながら柔軟に対応し、地域の方々から選ばれるセンターを目指しています」
信頼するスタッフとのチームワークを原動力に、斉木院長の挑戦は今後も続く。
(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)