宮川 尚之
医療法人ゆずり葉会 宮川ホームケアクリニック
本当に大切にしたい人から 大切にされることが、 最も重要な“人生の成功”です
医療法人ゆずり葉会 宮川ホームケアクリニック

URL 

https://www.miyagawa-hc.com/

 

所在地

444 - 0802 愛知県岡崎市美合町字下長根20 - 6

TEL 0564 - 64 - 4000 FAX 0564 - 64 - 4001

 

訪問時間

〈月~金〉 800 12001300 1700

〈休診日〉土・日・祝

 

診療内容

内科、精神科

 

設立

2013

 

基本方針

・余分な医療をそぎ落とし、その人が持っている『治る力』を助ける医療を

・減薬に取り組み、食べること・排泄することを支援します

・無為自然に自分らしい生き方を


患者の生きる意欲を引き出す在宅医療
“無為自然”が世の中と人の在り方

 「無為自然(在るがまま、自然のままでいる)」という思想を軸に、在宅医療の在り方を再定義する取り組みが示されている。宮川ホームケアクリニックの宮川尚之院長は、過度な医療介入がかえって患者の苦しみを増やす現実に向き合い、必要以上の治療や投薬を控え、患者が本来持つ自然治癒力を引き出す医療を重視している。ただし無為自然は放置や無責任ではなく、深い理解と判断に基づき「何もしないことを選ぶ」積極的な姿勢である。

 もともと消化器外科医、透析医療に携わっていた宮川院長は、延命を前提とした医療に疑問を抱き、「自宅で穏やかに最期を迎える選択肢」の必要性を感じて在宅医療へ転向した。当初は医療的介入の多い在宅医療を行っていたが、制度との矛盾や患者の実態を踏まえ、余分な医療を減らす方向へと大きく舵を切る。その結果、苦痛の少ない穏やかな看取りが増え、食事を楽しめる患者も増加し、「病気ではなく人を看る」医療へと変化した。

 具体的な実践として重視されるのが減薬と生活の基本である「食」と「排泄」の改善である。必要以上の薬を服用している患者に対し、体への負担を見極めながら薬を減らし、本来の回復力を引き出す。また、排泄を整えることで食事や体調全体が改善するという考えのもと、自然な循環を重視する。食事は本人の意欲に委ねることで、生きる力の有無を見極める指標とする。

 さらに、水素水など新しいアプローチも取り入れつつ、あくまで自然との調和を重視する柔軟な姿勢を持つ。一方で、豊かな老後や理想的な最期は自動的に与えられるものではなく、「自ら考え行動して初めて得られるもの」であると強調する。医療や介護を他者任せにすれば、提供側の都合に左右される可能性が高く、自分らしさは失われやすい。

 また、在宅医療については、元気なうちから情報収集と準備を行う重要性も指摘する。今後はAIの活用により、患者自身が判断材料を得る時代になるとし、主体的に医療と向き合う姿勢を求めている。

 さらに重要視されるのが、人間関係を含めた「小さなユニット」での医療。信頼できる医療者と家族が自然に関わり合い、患者を中心に一体となる環境が理想とされる。その中で患者が希望を見出した瞬間、関わる全員の意識が一致し、より良いケアが実現する。

 宮川院長は「何をするか(to do)」ではなく「どう在るか(to be)」が重要だと説く。健康管理のための義務的な行動よりも、心が満たされる生き方を重視し、過度な情報や習慣に縛られない姿勢を求める。無為自然とは、自然の流れに身を委ねつつ主体的に選択する生き方であり、それこそが最期まで自分らしく生きるための本質である。

 

 

(当文章は1000字程度に要約しております。完全版は書籍をご覧ください)