横山 俊一
公益社団法人鹿児島共済会南風病院 高齢者・健康長寿医療センター
高齢者医療のモデルケースとなるような実績を、 今後も積み重ねていけたらと考えています
公益社団法人鹿児島共済会南風病院 高齢者・健康長寿医療センター

URL www.nanpuh.or.jp/

 

所在地

892 - 8512 鹿児島県鹿児島市長田町14 - 3

TEL 0570 - 01 - 7333(代表) 099 - 805 - 2259(予約センター 月~金9:00 17:00

FAX 099 - 223 - 1573

 

アクセス

山陽・九州新幹線「鹿児島中央」駅より車で10 分、JR 鹿児島本線・日豊本線「鹿児島」駅より徒歩9 分、鹿児島市電「桜橋桟橋通」駅より徒歩8 分、市バス「下竜尾」停留所より徒歩2

 

設立

1954

 

診療科目

糖尿病・内分泌内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、外科、消化器外科、呼吸器外科、脳神経外科、老年内科、整形外科、小児整形外科、放射線科、麻酔科、腎臓内科、人工透析内科、脳神経内科、病理診断科、肝臓内科、ペインクリニック内科、緩和ケア内科、リハビリテーション科、リウマチ科

 

医院理念

人にやさしく、あたたかく

 

南風病院 高齢者・健康長寿医療センター

所在地〒892 - 8512 鹿児島市下竜尾町6 - 18

TEL 0570 - 01 - 7333(代表) 099 - 805 - 2259(外来予約専用)

 

アクセス

南風病院隣

 

設立

2022

 

診療科目

ロコモ・フレイル・生活習慣病・骨粗鬆症外来(老年内科)、もの忘れ外来、頭痛外来(脳神経外科)、脊椎仙腸関節外来(整形外科)


高齢者の健康寿命延伸を目的とした 全国的にもユニークな医療施設
認知症・フレイル・関節疾患に特化し、元気な老後をサポート

 少子高齢化が進む日本では、医療費の増大による社会保険料負担が若年層を圧迫し、結婚や出産を控える動きが広がるなど、深刻な社会問題が生じている。この悪循環を断ち切る鍵として注目されているのが「健康寿命の延伸」である。こうした背景の中、鹿児島県の南風病院に設置された高齢者・健康長寿医療センターは、予防医療を軸にした先進的な取り組みを展開している。

 同センター長の横山俊一氏は、認知症診療の第一人者として長年現場を牽引してきた。2007年から認知症医療に本格的に取り組み、MRIPETなど高度な画像診断を活用した「もの忘れ外来」を開設。これまでに4000人以上の患者を診療し、研究成果を国際的にも発信してきた実績を持つ。2022年に同センターが設立され、認知症・フレイル・関節疾患の3領域を柱とした医療を提供している。

 センターの大きな特徴は、「未病段階」からの介入にある。施設内にはフィットネスルームが設けられ、高齢者が楽しみながら運動し、交流できる場として機能。こうした取り組みは身体機能の維持だけでなく、社会的孤立の防止にも繋がっている。

 認知症診療では、問診に加え血液検査や神経心理検査、CTMRISPECTなどを組み合わせた精密な診断を実施。特に早期発見に力を入れており、受診者の約26%が軽度認知障害の段階で発見されている点は大きな成果である。入院患者に対しても専門チームが介入し、認知症によって治療が滞るケースの改善に取り組んでいる。

 近年は、アルツハイマー病の新薬の導入にも積極的である。これらは原因物質の除去に作用する画期的な薬であり、認知症治療に新たな可能性をもたらした。一方で、副作用や高額な費用、早期段階での使用が前提となる点など課題もあり、適切な運用が求められている。同センターではすでに約40人に投与し、良好な結果を得ている。

 今後は認知症検診の強化や健診部門との連携を進め、より早期の段階で患者を発見する体制づくりを目指している。また、自治体との協働による介護予防事業や運動プログラムにも参画し、地域全体で高齢者を支える仕組みの構築を進めている。加えて、老年内科を中心とした総合的診療体制の充実や人材育成にも注力し、高齢者医療の質向上を図る方針である。

 同センターは、予防から診断、治療、地域連携までを一体的に担うモデルケースとして発展している。横山センター長は「現状に満足せず、理想の高齢者医療を追求する」と語り、健康寿命延伸の実現に向けた取り組みを今後も推進していく考えだ。その実践は、超高齢社会に直面する日本において、持続可能な医療のあり方を示す重要な指針となっている。

 

 



(当文章は1000字程度に要約しております。完全版は書籍をご覧ください)