佐藤 弘江
株式会社ヒロイチ・カンパニー
悩みを抱え込まず、多くの人を巻き込む!それが福祉です。 保護者が幸せな状態で居ることが、子どもの幸せにも繋がるのです
https://www.hiroichihome.com/
所在地
〒273 - 0134
千葉県鎌ケ谷市西佐津間2 - 6 - 20
TEL 047 - 779 - 9155
MAIL hiroichihome@gmail.com
設立 2013 年10 月
従業員数 24 名
事業内容
共同生活援助「ヒロイチホーム」、短期入所「ヒロイチホームショートステイ」、日中一時支援「ヒロイチクラブ」
私たちの想い
強度行動障害の方も
自分らしく暮らせる環境を
強度行動障害の人々が自分らしい生活を送ることが出来る暮らしの場
千葉県鎌ヶ谷市の閑静な住宅街に、利用者たちの笑い声が響く共同生活援助事業所「ヒロイチホーム」がある。運営するのは株式会社ヒロイチ・カンパニー。1~3号館とS館の計4棟を展開し、強度行動障害のある人々が地域の中で安心して暮らせる環境を整えている。
代表の佐藤弘江氏は、自閉症で強度行動障害のある息子を育ててきた当事者でもある。東京女子医科大学短期大学卒業後、大学病院で看護師として勤務し、その後は看護教員として後進の育成に尽力してきた。幼い息子の特性に向き合いながらも夢を諦めず、家族や支援者の力を借りて学び続けたという。転機は夫の急逝だった。将来、両親の介護と息子の支援を同時に担う現実を前に、息子の入所を決断。しかし強度行動障害を理由に長期入所を断られた経験から、「安心して暮らせる場所を自分でつくる」と起業を決意した。
2014年、住み慣れた鎌ヶ谷市で1号館を開設。周囲の環境や安全面に配慮し、利用者が落ち着いて過ごせる設計を施した。続いて2号館、3号館、S館と拡充。S館では介助しやすい広い水回りや見守りやすい動線を採用するなど、現場経験を生かした改良を重ねている。現在は長期入所に加え、家族の事情に応じた短期入所にも対応。地域にとって欠かせない社会資源となっている。
日々の支援では、食事や入浴介助だけでなく、季節行事や誕生日会、散歩など生活の楽しみを大切にする。利用者が安心できる「日常」を守ることが、問題行動の予防にも繋がるからだ。看護師としての専門性も強みで、体調変化の早期発見や医療機関との連携、服薬管理まで的確に判断できる点は家族の信頼を集めている。
さらに佐藤代表は「利用者だけでなく家族も支える」姿勢を貫く。写真や近況報告を丁寧に共有し、保護者が安心して自分の時間を持てるよう配慮。保護者の心の余裕が、結果的に利用者の幸福に繋がると考える。
組織づくりにも工夫がある。スタッフを得意分野ごとに班編成し、班長を任命。責任と誇りを持てる体制でモチベーション向上を図る。週1回のミーティングで情報共有を徹底し、支援の質を磨き続ける。人材の多くは紹介による採用で、理念に共感する仲間が自然と集まっている。
障害福祉施設への偏見を払拭するため、講演や書籍執筆などの啓発活動にも注力。2024年には一般社団法人日本文化振興会より社会文化功労賞を受賞した。今後は訪問看護ステーション設立も視野に入れ、医療と生活支援をより密接に結び付けたい考えだ。
息子と歩んだ道のりを力に変え、誰もが自分らしく暮らせる社会の実現へ、ヒロイチホームの挑戦はこれからも続いていく。