長尾 俊
株式会社RoboSapiens
ロボ・サピエンスが生態系を形成し、 自身で進化していけるエコシステムを 作り上げたい
株式会社RoboSapiens

https://rb-sapiens.com/

 

所在地

〒160 - 0023

東京都新宿区西新宿6 - 23 - 1 西新宿パークサイドタワー 1F

メールアドレス:info@rb-sapiens.com

 

設 立 2020 年7 月3 日

 

資本金 800 万円

 

従業員数 5名

 

事業内容 アクチュエータや移動ロボットの開発

 

経営理念 安心して住み続けられる・働き続けられる社会に


巻尺機構により ロボットが生活に溶け込む未来を目指して
小さく軽く、竹のように高く伸び行くアクチュエータ

自動運転による宅配の実現は近いとされている。しかしこれはマンションやビルまでの輸送手段であり、エントランスから自室やオフィスへ荷物を運ぶには別の輸送手段が必要になる。

株式会社RoboSapiensの長尾俊代表は、このラストワンマイルと呼ばれる区間のための自律輸送ロボット〝Karugaroo〟の開発に取り組んだ。物理的にエレベータボタンを押す機構を搭載するため、巻尺機構を研究した武井祥平氏と突出アクチュエータを共同開発、2021年に特許を取得。

Karugarooはエレベータのボタンを認識し突出アクチュエータで押下。部屋番号を入力するデジタルサイネージの数字パネルにも対応。自律的に荷物を部屋まで移送できる。

ある時、「戸田建設が自動ロボットで行う空気質計測で、高さ方向の計測に困っている」という話が上がる。自律型ロボットは水平移動のみの商品が多く、屋内における垂直方向への稼働は盲点だったのだ。

そこで長尾代表は「先端に計測機器をつけ上下させながら移動すれば、立体的な空気質のデータを取ることができる」という発想を得る。戸田建設と共同研究を行い2022年、小柄な本体から巻尺機構を3mも伸長できる〝BambooBot〟を発表。先端の器材を変えれば、点検やカメラ撮影など様々な方面で活用できる。

同社の巻尺機構は直立させることが重要なため、金属テープが市販のメジャーより何倍も強力。硬く座屈しないことで、巻く力や飛び出す力が強く、制御の難度も格段に高い。これを上手く押さえつけモーターと連動させるなど、様々なノウハウが収められ、実用化に成功したのは世界規模で見ても恐らく同社が初めてである。

現在はさらに15mまで伸長するものを開発中だ。元来作業員がハシゴ車に乗って行う高所作業や原子力発電所での放射能の検査も行うなど、人が入れない場所でのデータ収集なども行い、その活躍は作業員の安全へと繋がっている。検知器やカメラ、アームなどいった搭載物の高度化にも取り組む。たとえば複数人で1日かかる、体育館や大型施設の天井といった高所の電球の交換を、ロボットで自動化できたのなら至極便利に違いない。

他に、心音センサーの制作メーカーと共同で、健康状況を見回るロボットの研究開発・実証実験を進めている。患者の健康状態を知る回数を増やすことにも繋がる研究だ。

「地球上で繁栄し生活している人類(ホモ・サピエンス)と同じように、ロボットが新たな種となり、新たな生態系を形成するように成長させたいと考えています。ロボ・サピエンスが生態系を形成し、自身で進化していけるエコシステムを作り上げたいですね」

 

(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)