代表取締役 井上 愛之
株式会社ドイルコレクション
カタチがいずれなくなったとしても後にその時代を代表する資料となる、永く残るものをどう作るかということです
URL
https://www.doylecollection.jp/
所在地
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-3-302
TEL 03-5734-1508 FAX 03-5734-1509
設立
2011年4月
資本金
300万円
従業員数
5名
業務内容
・国内外の商業インテリアデザイン(レストランやバー、ホテル、オフィス、スポーツクラブなど)及びその設計。
・ブランディング、コンサルティング
社名由来
DOYLE【貴方の生活環境におけるデザイン】
COLLECTION【その宝庫として】
クライアントの条件と自らの信じるものを掛け合わせて
株式会社ドイルコレクション
代表取締役 井上 愛之
ロココ、アールヌーヴォー、アーツアンドクラフツなどという言葉を聞いたことがあるはずだ。
いつか現在を思い浮かべる時のアイコンになると確信させられるのが、株式会社ドイルコレクションのインテリアデザインだ。代表取締役を務める井上愛之氏は、数々の受賞歴を持つインテリアデザイナー。
同社では主にレストラン、バー、カフェ、ホテルなどの飲食店を中心に、生活に必要な〝ホスピタリティ〞というカテゴリのデザインを手掛ける。
井上代表は横浜市に生まれ育ち、明治大学の理工学部建築学科へ進んだ。
インテリアデザイン事務所に就職した井上代表は、需要が多い時代だったことに加え、当時は会社の規模も小さかったため多くのデザインを担当することができた。
そうしてしばらく。事務所の各部署を会社として独立させることとなり、インテリアデザイン部の後継会社社長には井上代表が指名された。しかし「人が作った会社で社長をやるのなら、独立したい」と社長就任を断り、株式会社ドイルコレクションを興すことにした。
井上代表が勤め先を去った日は、東日本大震災が起きた2011年3月11日。独立資金や微々たる仕事で繋いだが、それも10カ月程で底をつき、社員への給与支払いさえ難しい状態になってしまった。
「最早、日本で発表する場所はないのではないか」と色々調べてみると、海外のメディアにはインテリアデザインを扱うものが多く、「解説原稿を翻訳し、webメディアや雑誌社などに掲載の依頼を送ってみたのです」
結果、送った全ての媒体から連絡が返ってきた。「海外は知名度ではなく作品で判断してくれるという感覚になり、海外への発信に切り替えたのです」
井上代表はミスタードーナツやTully’sなど、有名チェーン店のインテリアデザインも担当。
ブランドの経緯や方向性などを共有、それを表現し出来上がったのがミスタードーナツ甲子園店だ。ミスタードーナツ側が「初めてお店が格好良いと言われた」という、今までにない店舗デザイン。SNSも好評価に沸いた。大きな反響に「カスタマーまで届いていることが感じられて嬉しかった」と井上代表。
〝まず相談に来る場所〞。井上代表の理想とするところは、父のバーが根底にあるのかもしれない。
「業界として、これが当たり前という考えを組み立て直す。イノベーションとまでは言いませんが、いずれ、その組み立て直したものが当たり前になると、1つの思想になっていきます」
長い時を経た先に井上代表が手掛けたものも、普遍的なデザインを作った思想の1つとして必ず見返されることになる。そう、確信させられた。
(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)