代表取締役 木村 宏雄
株式会社きむら
卸売市場を運営することは瀬戸内海を所有しているようなもの、当社の大きな強みです

URL

https://www.skimura.jp/



所在地

〒761-8074

香川県高松市太田上町1090-1

TEL 087-868-5000 FAX 087-868-5060

 

設立

 1963年

 

資本金

5,000 万円

 

従業員数

904 名(2023 年10 月現在)

 

業務内容

生鮮食品中心のスーパーマーケット

 

店舗一覧

〇太田本部・本店

〇木太店

〇国分寺店

〇丸亀三条店

〇長尾店

〇観音寺店

〇屋島店

〇四十瀬球場前店

〇まちマルシェ・きむら

〇児島駅前店

〇宇多津店

〇岡山大供店

〇林店

〇白鳥店

〇福成店

〇香西店

 

加工・物流センター

〇瀬戸内水産加工センター 〇青果センター 〇国分寺低温物流センター(総菜工場)


生鮮食品の専門店化を目指すプロの職人集団
地元の振興も視野に個性派スーパーを構築

株式会社きむら

代表取締役 木村 宏雄


香川県や岡山県に計16店舗のスーパーマーケットを展開する株式会社きむら。「新鮮市場きむら」の屋号で、生鮮3品(鮮魚、精肉、青果)に特化した地域密着型の品揃えが特長だ。中でも鮮魚が最大の強み。プロも利用する生鮮特化型のスーパーマーケットを作り上げたのは、木村宏雄代表だ。

当初、青果と精肉は順調に売れたが、ハードルが高かったのが、不確定要素が多い上に専門知識や技術が要求され、大手スーパーでも収益化が難しい鮮魚だった。そこで住み分けを考え、鮮魚部を「讃高鮮魚」として独立させ、専業で強化を図ることにした。

最大の特徴は仕入れ担当者に権限を与え、各店で市場へ商品を仕入れに行ける仕組み。「自分で仕入れた商品は我が子みたいなもの、愛着が湧くものです。それをお客さん相手に対面販売し、自らの判断で値付けして売っていく。責任はついて回りますが、やりがいを感じることができるのです」

その証拠に、自主的に朝早くから市場へ赴いて仕入れなどをする熱心な社員も少なくない。「責任と十分な報酬を与えれば、若い人でも熱心に働いてくれます。市場へ行けば商品の価格や傾向も分かり、店頭でもお客さんに詳しく説明することができる。だから『お前たちのファンを作れ、市場へ行け』と常々言っています」

現在、鮮魚部門は最も得意とする分野に。「特に鮮魚は〝対面〞で売っていかないと、大手には勝てないと考えています。店舗の立地特性により売れ筋の魚の種類も異なり、各店の品揃えも同じではありません。お客さんの立場を考えた、きめ細かい接客や品揃えなどが強みになります」

また、地元でとれた魚が集まる卸売市場を運営することで、さらに様々な種類の鮮魚を扱うことが可能になった。「漁師さんや地元・香川の産業を守りたい、貢献したいという想いもありました。卸売市場を所有、運営するということは、それなりに責任があります。目の前の海、瀬戸内海を所有しているようなもの、これは大きな強みになります」

木村代表の座右の銘は、「売り手良し、買い手良し、世間良し」に〝お客さん〞を加えた「四方良し」。

「世の中は人と人の鎖、助け合いで成り立っている。我々も漁師さんや仕入れ先、お客さんがいなければ商売を続けられません。会社にも社員の頑張りが生きている。私自身も、過去の苦労が生かされているのかも知れません」

「仕事がほぼ趣味」だと語る木村代表。持ち前のやる気と根気で、事業の拡大に邁進する代表のこれからがますます楽しみである。

 

(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)