理事長 野村 祐介
医療法人社団尽誠会 野村病院
『慢性期医療を地方から変える』と、やっと大々的に言えるようになってきました
医療法人社団尽誠会 野村病院

https://nomura-hospital.jp/

 

所在地

〒939-3515

富山市水橋辻ケ堂466-1

TEL 076-478-0418

FAX 076-478-2579

 

アクセス

あいの風とやま鉄道「水橋」駅より徒歩3 分


設立1967 年


診療科目

内科、老年内科

 

理念

☆ミッション Mission(果たすべき使命・役割)

私たちは、富山県内の医療・介護ニーズに応え、慢性期以降の患者・利用者の人生を支えます

☆ビジョン Vision(目指す姿)

私たちは、富山県内の患者・利用者、医療従事者から信頼され、選ばれる慢性期病院になります

☆バリュー Value(行動指針・価値観)

私たちは、医療従事者同士のチームワークを大切にして、患者・利用者の立場に立った医療・介護サービスを提供します


地域と医療従事者に選ばれる病院になるため改革を続ける医師
患者の立場に立った数々の施策が病院の価値を高める

医療法人社団尽誠会 野村病院は、〝医療従事者から選ばれる病院づくり〟で、残業0、男性の育児休暇を推進する〝イクメン宣言〟、育児休暇に理解がある上司という〝イクボス宣言〟など現代の働き方に合わせた取り組みを行っている。野村祐介理事長は完全主治医制から当直医制への移行、タブレット端末を用いてオペレーションを行うことが可能な初めてのマルチスライスCT、生体情報モニター、とろみ自動調理サーバー、ICTを導入するなど、同時に数々の業務効率化を行った。生体情報モニターの導入は日本全国で2番目という先進的なもの。しかし、現状に満足することなく更なる効率化を視野にいれている。

同院職員のうち多数を占める女性への配慮について、生理による体調不良や妊娠中の酷いつわりなどを考えて、女性だけの休憩室を作る計画もあるという。

食事を包括して補助する摂食嚥下サポートチームには、北陸唯一である摂食機能療法専門歯科医師に加え、言語聴覚士や歯科衛生士も参加。野村理事長も嚥下内視鏡検査ができるよう学び、チーム医療が患者の生活レベルを上げている。

職員への福利厚生として取り入れたフ―ドロス削減BOX「fuubo」。このSDGsを意識した病院は全国初となり多数のメディアにも取り上げられた。

〝地域に選ばれる病院づくり〟には、患者の立場に立った医療を行うという野村理事長の志が強く感じられる。心臓近くの太い血管内に留置したカテーテルを介して高カロリー輸液を投与する中心静脈栄養という治療法は、カテーテル挿入時に肺に穴が開くことや、血腫ができ気管が圧迫されるなど、重篤な合併症が起こる危険性がある。そこで、野村理事長はPICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)を導入。重篤な合併症が起こる確率が低下し、穿刺する箇所も目視可能、超音波ガイド下で施術を行うことなどが、患者の不安を軽減する。

とろみをつけたノンアルコールのビールやカクテル、ワインを提供し、嗜好品を口にできる機会も設けた。「認知症の方が饒舌になったり、歌いだしたりと認知機能に良い影響が出そうでした」と、この試みは患者の心を豊かにしている。

医療・介護提供体制を整備するため、介護医療院を開設し居宅介護支援事業所と訪問介護ステーションも立ち上げた。利用者の動きがわかる見守り支援システム〝眠りSCAN〟を導入。利用者の睡眠の質が良くなり不穏が解消されるなど、介護のキツい、汚い、危険という3Kの印象を改善している。

病院の価値を高める道を模索し、現状を打破し続ける野村理事長。ゴールテープはなくとも走り続ける、その前途は輝いて見えた。

 

(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)