馬屋原 博
神戸低侵襲がん医療センター
放射線治療科部長
切らずに治す放射線治療は入院せずに仕事を続けながら治療が受けられ、 患者さんの負担軽減に繋がります
神戸低侵襲がん医療センター

URL

http://www.k-mcc.net/


所在地

〒650-0046

神戸市中央区港島中町8-5-1


TEL

078-304-4100


FAX

078-304-0041


アクセス

・ポートライナー市民広場駅から徒歩5分歩2分


診療科目

放射線腫瘍科、放射線科、腫瘍内科、呼吸器腫瘍内科、耳鼻咽喉・頭頸部外科、消化器内科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、泌尿器科、脳神経外科、精神神経科、緩和ケア内科、食堂胃腸外科、肝胆膵外科、乳腺外科


病床数

80床(一般 60床・地域包括ケア 20床)


設立

平成25年4月


基本理念
「小さく見つけてやさしく治す」

―患者さんに低侵襲で最良のがん医療を提供する―


神戸低侵襲がん医療センターでは『がん検診』も行っております。

CTやMRIの画像検査では、放射線科専門医による読影を実施。内視鏡検査では、適切な鎮痛剤を用いて苦痛を少なくします。その他人間ドックや企業健診など、多彩なプランをご用意しています。

「小さく見つけてやさしく治す」
患者の体に負担のかからない低侵襲によるがん治療を実践

神戸低侵襲がん医療センターは、「切らずに治す」という最大の特徴で患者の体に負担のかからない低侵襲によるがん治療を実践している。コンセプトの『小さく見つけてやさしく治す』を実現するため、放射線治療をメインとしている。


「放射線治療は体にメスを入れず痛みもないため、患者さんの負担を大幅に減らすことができます。特にご高齢の方にとって放射線を用いた低侵襲でのがん治療は最適です」と馬屋原院長は語る。


「体力の少ないご高齢者が手術を受けると、合併症による大きな体力低下や認知機能低下につながる場合があります。放射線療法であればこれらの問題は全てクリアにすることができるのです」


また放射線療法は、手術を行うことで身体の形や機能が損なわれるような場所にあるがんに対しても、形態や機能を保ったままがんを取り除くことができる。


同センターの放射線治療は目的別に大きく3つに分けられる。がんの根治を目指す根治照射。がんの再発を防ぐための予防照射。末期のがん患者に対する症状緩和のための緩和照射だ。これら、目的別の照射で、早期がんから進行がん、転移がんや再発がんまで、あらゆるステージのがんに対応している。


放射線治療が適用されるがんの種類は数多いが、中でも前立腺がんに関しては「手術をしなくても、放射線治療で高い確率で治すことができます。尿失禁や男性機能障害などの合併症を避けられるなどのメリットがあります」と話す。


馬屋原医師は「放射線治療は入院せずに仕事を続けながら治療を受けられるなど、体力的・社会的負担を避けたい患者さんにお勧めです。また75歳以上の後期高齢者や、内臓の合併症を有する方にも放射線治療はベストな治療といえます」とアピールする。


こうした、より体に負担のかからない治療が実現できているのは、「手術にも負けない高精度放射線治療の分野が増えてきているから」だという。「例えば早期の前立腺がんであれば、サイバーナイフを用いた5日間(隔日)の超短期放射があり、手術の際に必要となる入院期間よりも短く治療を行うことが可能になります」


同センターはここ数年毎年約1000人の新規患者が訪れ、他にも約900人の患者が2回目の放射線治療を受けに訪れる。この数は兵庫県内の放射線治療実績としてはトップの数字で、近畿圏内においても3本の指に入る程の患者数を誇っている。


馬屋原医師は同センターにおいて、2200人の患者を主治医として担当し、4500件の放射線治療を行ってきた。目の前の患者を助け、放射線治療の技術や知識を未来に繋いでいく馬屋原医師の医療人としての活動は、医療界を支える大きな原動力となっている。(文章一部抜粋、完全版は書籍をご覧ください)